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行き止まりは、どこにもなかった

行き止まりは、どこにもなかった

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死忘「ユキ姉、大丈夫?」

ユキ「うん、ありがと。というか物語中は怪我治らないみたいだね…」

死忘「誰か死んでドラマチックなストーリーとかにする為でしょ…。とりあえず休もうか。」

ユキ「うん…いやぁ、まさか転んだsiwaくんの刃が刺さって足やられちゃうとは…」

ユキ「しかもsiwaくん置いてきたし・・・・」

死忘「彼はまぁ、能力的にそう簡単にやられないし、大丈夫だよ…」

ユキ「うーん…能力で、なんで追いついてこないんだろ…。やっぱりやられたんじゃ…」

死忘「マイナスな考えしなーい!もう。今は僕達だって危ないんだし…仕方ないよ」

ユキ「…。」

死忘「…あーもう。そんなに気になるなら探しに行こう?」

ユキ「え、いいの?危ないよ?」

死忘「ダメっていったらユキ姉一人で行きそうだもん…。どうせどこ居ても危険だよ。なら人数多い方が安心。」

ユキ「うん。ありがとうしーちゃん」

死忘「とりあえず急ごうか。敵に囲まれてもまずいし、もしかしたらシワもヤバイかもだから」

ユキ「なるべくいそぐ!足がこんなだけど!」

ザザザ・・・

死忘「…もう囲まれてたんだね」

ユキ「えい!」

バシャァ!

死忘「うわっ、水!?どこから出したのユキ姉」

ユキ「能力!今のうちに逃げ…」

ジュゥウウウ…

死忘「蒸発したっぽいんだけど」

ユキ「おかしいね…。こっちの方がずっと相性的にはいいはずなのにね…」

ゴォオオオ…

死忘「何あれ?なんか火が大きくなってるんだけど」

ユキ「というか…いつの間にか数減ってる?」

死忘「…合体?」

ユキ「っぽいね!逃げよう!!」

ボォン!!

ユキ「行く手を塞がれた…!」

死忘「ああもう、こうなったら倒すしかないのか!ユキ姉どいてて!」

パンッ!

ユキ「わぁっ!…あれ?効いてないよ?」

死忘「嘘!?しっかり狙って当てた…ハズ…」

ゴォオオオ…

死忘「熱で溶けたの…?え、あれどれほどの温度…」

ズズズズ…

死忘「え、なになに!?なんだあれ!!」

ユキ「火の触手みたいなの伸びてきた!」

死忘「くそう、ボスか!ボスキャラなのか!ボスキャラ補正なのか!」

ユキ「ちょ、しーちゃん落ち着いて!?とりあえず行く手を塞いだ火ならさすがに水で消えるから逃げよう!」

死忘「そうだった!焦って訳判らなくなってた!」

ユキ「あとは水の壁を作ってみる!これで逃げよう!」

死忘「なんか、触手変な動きしてない?なんか人型になってる…」

ユキ「切り離された!って…ヤバくないかな!?これ!!」

死忘「ヤバイ!道塞がれたもん!」

ユキ「水かけても避けられるし…どうしよう…」

死忘「同じようなの作れないの?」

ユキ「そっか。その間に逃げればいいのか!やるだけやってみる!」

死忘「本体に道を塞がれる前に考えればよかったけどね…」

ユキ「…おーう。絶体絶命…。」

死忘「いや、まだあきらめない!水を下に撃ち出してその勢いで飛んで逃げよう!」

ユキ「すごいどんどんアイディア出てくるねしーちゃん!よし、それでいこう!!」

ゴォオオオオ!

ロドク「おいどけユキィイイイイ!!」

死忘「え、ロドク!?」

ミルラ「避けて避けて避けてー!!」

ユキ「無理だよー!?」

ドゴォン!!

ロドク「落下の衝撃を放棄!バカ野郎!せっかく逃げてたのに!」

ユキ「こっちも同じだよ!というかそっち制御出来てたんじゃないの!?能力的に!」

ミルラ「ちょっと、言い争ってる場合じゃないんじゃ…」

死忘「ヤバいよ、さらに合体してるもん…なんか筒とかついてるし…」

ロドク「わぁ、まるでロックマン!」

ミルラ「ということは」

ドォン!

死忘「本当に撃ってきたよぉーい!!」

ロドク「ああもうくそ状況がどんどん悪化してく…」

ロドク「加速の限界を放棄…よしミルラ走り抜けるぞ!」

ミルラ「きゃーーーー!」

ユキ「あ!さっさと逃げた!!」

死忘「とりあえず同じ手で逃げ・・無理だ」

ユキ「うわ…」

死忘「炎で、上もまわりも全部囲まれちゃった。もう逃げ場ないよ…」

ユキ「ゲームオーバー早すぎるでしょ…」


ボォオオオオッ!






ロドク「よし、うまく振り切った。ついてきてた奴も全部あっちに行ったみたいだし」

ミルラ「え!?それってまさか」

ロドク「ぶっちゃけ囮に使いましたとさ」

ミルラ「ロドク!!」

ロドク「正直、さすがにあいつら助ける余裕がなかっただけだよ」

ミルラ「うー…。」

ロドク「さ、とりあえず逃げられたし早く他の場所に逃げるぞ。」

ミルラ「むー・・・」

ロドク「…めんどくせ」


つづく


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